0815  結論

 男友達とセックスの話をするといつも思う。どうして男はすぐに「セックス=いやらしい行為」と感じるのだろう。男と女の価値観の違いだろうか。それとも、私と他人との価値観の違いだろうか。
 私は、大好きな人が愛しくてたまらない時に抱かれたくなる。大好きな人が別の女の子と仲良くしていると抱かれたくなる。つまり、「この男は私のもの!」という気持ちが高まるとセックスをしたくなるらしい。 
 セックスとは愛を確認する行為だ、と私が主張すると、彼は、男はいつでも発情してるからなあ、と言った。いくら論じても、2人の意見はなかなか交わらなかった。当然かもしれない。私と彼は、性別も、生き方も違うのだから。私は半ば諦めたように言った。好きな男じゃないと感じない、と言うつもりはないが、好きな男じゃないと満足できない。すると、曇っていた彼の顔は晴れやかになり、傾けていた首を縦に振った。



 0819  再会

 キミが天国に行ってしまってから8年が経ってしまった。星になったキミに会いたくて、私は毎年同じ日、同じ時間に必ず空を見上げたけれど、雨雲に邪魔されてキミに会えたことは一度もなかった。やっと星が見えたのは、昨日が初めてだった。
 空を見ながら様々な思い出が巡った。私が部屋からキッチンへ向かおうとしてドアを開けると、慌ててベッドから跳び起きてトイレにもバスルームにもついてきた寂しがり屋のキミ。私が雑誌のページをめくっていると、上に乗っかって私の邪魔をしてきた意地悪なキミ。一緒に眠っている時、私が身じろぎしてキミとの間に隙間ができると、一度起き上がって再び密着してきた甘えん坊のキミ。最初の2〜3年は、悲しい記憶でしかなかったキミの思い出は、今では温かい記憶に変わっている。
 私の小さな恋人は、私を置いて空に昇っていってしまったけれど、きっと空の上からいつも私を見下ろして、相変わらずだな、と笑っていることだろう。