0704  理想の男

 自分の欲望に忠実な男は好きだけれど、ちゃんと空気を読んでいなければ駄目。ツンデレは可愛いけれど、甘えるべき場面で素直じゃない男は嫌い。余りにも熱心に追い掛けられると引いてしまうし、私が追い掛けても手応えが全くないと面倒になって冷めてしまう。例え照れ隠しであろうと私に辛く当たるような男は論外。私が構ってほしいと思う時に優しくしてくれて、私が一人になりたいと思っている時は放っておいてくれるような男がベスト。
 じゃあお前はそんなに選り好み出来るほどいい女なのか、と聞かれたら、私は世間の皆様に土下座をするしかないのだけれど。



 0707  遅すぎた知らせ

 彼の訃報を聞いて私は目の前が真っ白になった。素っ気なくて甘えん坊だった君。寂しがり屋のくせに強がりな君。記憶は次々と溢れて止まらない。
 私よりもずっと年下の彼の早すぎる死。彼は息を引き取る直前まで精一杯生き延びようとしていたという。私は今、一生懸命生きているか。自問自答する。
 君が作った曲を久しぶりに再生してみた。君の歌声が静かな部屋に響く。その生命力に満ちた声が、私に現実を受け入れさせてくれない。私はカーテンを隙間から空を見上げ、空に昇ってしまった君を想って静かに泣いた。



 0714  恋が始まるタイミング

 好きという気持ちは一体どういうものなのか解らなくなる。気になり始めてから好きになる時間がとても長い私は相手を想う気持ちが常に曖昧で、既に好きになってしまっているのか、それともまだ気になっているだけなのか、自分でも上手く判断できない。もし恋に変わっていると気付いたとしても、傷付くことを極端に恐れる私はなかなかそれを認めようとしないものだから本当に手に負えない。
 今はまだ、そんなことを考えるよりもっと他に考えなければならないことがたくさんあるというのに、私はそんなことばかりを考えながら週末の夜を一人過ごす。