0923  あれから君は

 本当にこれで良かったのだろうか。もしかしたら、大きなお世話だったのでは?
 昔からそう。すぐに首を突っ込みたがるのは相変わらずで、全てが終わった後に必ず自問自答する。出会った人の数は数え切れない。けれど去っていった人の数も数え切れない。恋に破れた君は今、どこで何をしているのだろう。私は今日も、君の力に成れなかったこと悔やむ。



 0928  心還る瞬間

 帰り道、突然賑やかな音が聞こえて来た。近所の高校の吹奏楽部が合奏をしている。様々な楽器の音が混ざり合う中からトランペットの音を探し当てるのはとても容易い。私は、闇に溶けてゆく音の中からトランペットの音だけを切り取り、手繰り寄せる。私の心は時を遡る。
 あの頃の少女は今、こんな大人になってしまった。仲間達はどんな大人になったのだろうか。