0528  月が見えない夜

 私を覆っていた熱は、吹き付けられた冷気によって一気に体から離れていった。いつもそうだ。ふと冷静になる。私は何故そんなに夢中になっていたんだろう、と。私は何を得たのだろうかと考えて振り返るとそこには何も残っていない。空虚な影が私の足元から伸びているだけ。
 私は一体何がしたいんだろう。