0909  そんな私たち

 君の細い指が私の体をなぞる。私の体はびくんと反応する。私は目を閉じて、次に君は私の体のどこに触れるのかを想像した。触られるだろうと覚悟して、私の体に散らばる性感帯は神経を集中させる。
「なに期待してんの?」
 君は悪戯な笑みを浮かべて私の鼻の頭を人差し指で突く。私は自分の想像を蘇らせ、顔を赤らめる。
 意地悪な君の愛情表現に拗ねながら、それでも寄り添っている。そんな毎日がいい。



 0911  宝石になったキミの涙

 空からこぼれ落ちた月の雫は私の耳たぶに着地し、私の耳を一生飾ることになった。もしかしたら、この雫はキミの涙かもしれない。
 寂しがらないで。私はいつもキミを感じているから。



 0927  山あり谷あり

 私は安定を求めてやまない。だから刺激的な恋愛などちっとも望まない。穏やかで和やかな関係を保つことが私の最大の望み。
 私は、恋人との関係に陰りが見え始めると途端に全てを投げ出したくなってしまう。ちょっとしたことで不安定になる関係であれば、それは私の望むものとは違う。そう判断する。
 だから私はこれまで大きな山が来るたび破局していたのだろう。今回は越えたいと切に願う。