0401  嘘なら嘘の方がいい

 嘘が許されるのであれば、もういっそのこと、全てを嘘だと言ってほしい。そうすれば、悪夢のような長く辛いこの数ヶ月も全て嘘だと割り切れる。
 眠れば夜は明ける。それでも嘘は嘘ではなくて、私は逃げることなど出来ず、真実だけを受け止めて走り続けなければいけない。



 0404  それが君のいいところ

 君はいつも一生懸命で、真っ直ぐ。それに比べて私はなんて歪んでるんだろうと思う。私に対して誠実であろうとする君。すごく良く解かる。だから私も歪んでいる自分の心を正して、君からの思いを正面から受け取ろうとしている。



 0411  深夜二時、愛の言葉。

 私は一生懸命君にしがみついた。君はいつも私を宝物みたいに扱ってくれているのに、今夜は少し乱暴で、私はそんな君に私の全部をあげたくなった。君の息遣いも囁きも、私にとっては全てが愛の言葉で、私はそれらを聞き逃さないように目を瞑って耳に神経を集中させた。
 目が覚めたら朝だった。隣に君はいなかった。でも昨夜君が私に囁いてくれた言葉は夢ではなかった。



 0414  地上で輝く星になりたい

 ああ、どうして世の中こんなに上手く行かないんだろうと、私は満天の星の空の下で思う。空に住むキミは、こんなに今の自分に自信がない私はあまりにもちっぽけで、きっと見つけ出すことなど出来ないんだろう。
 自分に絶対の自信を持つことが出来たなら、誰よりも輝いている私を、キミはすぐに見つけてくれるだろうに。



 0415  感情の波が鎮まる

 鏡のように滑らかな水面は、時折そよぐ風にも動じず、ただ次の波が訪れるのを待っている。いっそ津波が起きて全てを薙ぎ倒してくれれば、何も考えずにひたすら復興作業に没頭できるのに。
 感情を殺して、波風を立てないようにしている今の私に存在価値はあるのだろうか。どうせなら感情を解き放って、周りの人間に思いの丈の全てをぶちまけてしまいたい。そうすれば、きっと違う明日がやってくるはず。
 周りから見れば穏やかでも、水面下では暴走したスクリューがぐるぐると回転して波を起こしている。けれど私にはまだ全てを壊してリセットする勇気などない。



 0418  迷いながら歩いていく

 ずっと誰にも言えなかったこと。でも誰かに言いたかったこと。言ってしまえばただの愚痴になり、言わずにいれば悩みの種になる。誰かに言おうか、それとも自分の中に留めて置くべきか。
 私は結局君にそれを言った。私は嫌がられるかもしれないとも思った。けれど結局それを君に打ち明けた。けれど君は嫌な素振り一つ見せずに話を聞いてくれたから、私はそれだけで満足した。
 悩みなんてそんなもん。誰かに相談する時は結論は出ているのだ。あともう一歩の後押しがほしいから相談するのだろう。私は君に後押ししてもらったからまたこうやって歩き出すことが出来た。どうもありがとう。



 0420  はみだした尻尾

 後ろめたさが私の背中に張り付いて、私を挙動不審にさせる。
 そう、それはまるで、下着を履き忘れてミニスカートで出かけてしまったことに気付いた時のような後ろめたさ。誰かに見つかったらどうしよう。好奇の目に晒されたくない。お願い、誰も気付かないで。
 けれどどうすることも出来なくて、もうそのままで堂々と歩くしかなくて。周囲の全員が私を見ている。私がスカートの下に何も付けていないことに気付いているのかいないのか。
「ねえ君、見えてるよ」
 いつ誰にそう言われるかドキドキしながら私は堂々とした態度を一生懸命保つ。本当は内心ビクビクしているくせに。



 0421  未来へ続く道

 私が落ち込んだ時にいつも励ましてくれた彼女。昨日彼女は去って行った。いつもにこにこしていた彼女の昨日の笑顔は不自然だった。無理していないで泣いてしまえばいいのにと思った。私も涙が出そうになったけれど、最後くらいは笑顔でお別れをしたかったから、私も不自然な笑顔で応えた。
 私の良き理解者が離れていくのは残念なこと。けれど、彼女の新たな人生を祝福してあげることは大切なこと。
 私はここからずっとあなたを応援しています。頑張れ、頑張れ。



 0422  ずっとこのままこうやって

 君の声が本当に嬉しそうだったから私も嬉しくなった。私の一言一言で一喜一憂する君を見ると、とても愛しい気持ちになる。
 君の優しさが心地良いから、私はいつもそれに甘えてしまう。けれど、そんな自分を見せられるのは君だけだから、どうか許してほしい。 



 0425  昨日の私達は幻

 歩み寄ろうとしているのにすれ違っている。それはとても哀しいこと。君は昨夜どんな思いで夜を過ごしたのだろう。私を想いながら眠りに就いてくれただろうか。
 日付は変わっているから、昨日までの君と私じゃない。もう昨日までのわだかまりは全て捨てて、いつも通りの私達でいられたらと願う。



 0426  償い

 君の傷付きやすい心の表面に、私は言葉のナイフでさっくりと傷を付けてしまった。きっと君の心は血を流しているだろう。君はきっと泣いている。それは痛みで? それとも哀しみで?
 傷を付けたのは君の心であるはずなのに、その痛みを思うと私の心からも血が流れ出した。きっとこの痛みは私が君に与えた痛みと同じ。私はそっと手を伸ばし、君の傷口に触れる。血は止まり、傷は塞がりかけていた。まだ痛むなら私が優しく撫でてあげる。また血が流れてきたら、私がそっと舐めとってあげる。もう泣かなくてもいいんだよ。私が直してあげるから。
 君の顔が徐々に安らいでいく。それを見ると、私の心が流した血も静かに止まった。



 0427  遠き山に日は落ちて

 哀愁の旋律は茜色の空に響き渡り、私を物悲しくさせた。ああ、今日が終わるのだと、その音楽を聞きながら思った。私は当時、幼いながらも切ないという感情を既に知っていた。
 あの町は今でもまだ五時になるとあの音楽が流れるのだろうか。夕日に向かって伸びる帰路。影を踏みながら下校する小学生達。目を瞑ると浮かんでくるあの頃の風景。
 時は経ち、あの頃の少女はこんな大人になってしまった。今の私には夕焼けを見る余裕などない。



 0428  私達の抱えているもの

 仮面を剥ぎ取った君たちと少しだけでも話せたことを、私は嬉しく思います。またすぐに仮面を被ってしまったけれど、それはそれ。素顔を見せ合えることなどなかなか出来ないものです。それを私に一瞬でも見せてくれたことが、私は嬉しかったのです。



 0430  二つの道

 ねえ、私はどうすれば良かった? 
 そう、自問自答するのだけれど、答えなど導けるはずもない。自分を責めるたびに思う。後悔ではなく反省をしたいのに、私はいつも最終的には後悔するような選択しかしていない。そして毎回、あとの祭り。