1003 それなりの毎日を変えるには

 それなりに毎日充実していて、それなりに仕事もプライベートも上手く行ってて、それなりに満足してるんですけど。

 状況が悪い時には今のような環境にすごくなりたいくせに、今の私は「それなりに」というところで引っかかっているのです。自分には他にまだするべきことがあるんじゃないかとか、今のままでいいのかとか、そんなような強迫観念じみたものに囚われているような気がします。「それなり」の日々に少し飽きているのかもしれません。だから何か新しいことがしたい。



 1005 思い出のアルバム

 いつのことだか思い出せないけれど、あんなことも、こんなことも、あったような気がします。

 夕焼けのススキ野原でいつまでも遊んで、帰りが遅くなって母に怒られました。
 栗は天津甘栗に限ると言い張って、母が作った栗御飯を食べませんでした。
 銀杏の葉を何枚集められるか、友達と競争しながら下校しました。
 遠い昔の、子供の頃の記憶。

 今、同じ季節を迎えているのに、秋の実感があまり無いのはどうしてなんだろう。



 1011 あおぞら

 昨日のことです。
 昼休憩に昼食を買いに会社を出たら、空がそれはもう鮮やかな青で驚きました。私のデスクは窓から遠いところにあるので、オフィスの外はよく見えないのです。だからエレベーターを降りて顔を上げると突然飛び込んできた清々しい空の青さに感激。デジカメを持ってきておけば良かったなあとちょっと残念に思いましたが、まあしょうがない。きっと空を見上げてにやにや笑いながら横断歩道を渡っている姿は、誰が目撃しても奇妙な光景だったでしょう。

 要するに何が言いたいかというと、カメラ付きケイタイ買うぞってコトです。



 1012 秋なのに、秋なのに。

 暦の上では季節は既に秋だし。
 カレンダーを見ても間違いなく10月だし。
 夜とか早朝はとんでもなく寒いけど。

 季節的に私がセーターを着て出掛けたことは何一つおかしくはないのに、電車を待つ人達はみんな口裏を合わせたように半袖で、なんか私だけ仲間外れみたいに汗を掻いてて、ちょっとハメられた気分。



 1013 今となっては昔の話

 夜遅くに帰宅して玄関前で鍵を開けていると、隣の住人がお風呂に入っているようで、ほんのりと入浴剤の匂いが漂ってきました。多分ハーブ系の。

 その匂いは、私がまだ恋をしていた時に覚えている匂いと同じ。自分が毎日付けている香水の匂いはすぐに思い出せないくせに、記憶の中に残っているその匂いは今でも鮮明に覚えていることが不思議でした。

 彼の家のバスルームはいつもいい香りがして、彼からはいつもその香りが漂っていて。彼の家に泊まって彼のシャンプーやボディーソープを使うたび、私から発せられる香りが段々彼に近づいていき、いつかは同じ匂いになれると信じて疑わなかったあの頃。でもそれは今となっては単なる過去で、私は現在あの頃の私が想像していたものと全く違う未来を生きているのです。



 1014 come again

 それは私が過去に男にフラれてとんでもなく落ち込んだ時に元気をくれた歌。
 アップテンポでノリが良くって、ラップなんかも混じってる、割と思い入れのある歌。

 最近また急に聞きたくなったのだけど、いくら探してもCDが見つからないので、先日某音楽配信サイトで落としてきました。一曲210円。お手軽な世の中になりました。が、最近はそればかり聞いていて、今日は一日中頭の中でその曲がリピート&リピート。そんな休日もいいかもね。



 1016 最後の最後まで

 書きたいことは山ほどあるのに、それが上手く文字に乗せられない時の悲しみといったら。

 早い話がまとめる力がない。それだけなんだろうけど。そんな言葉で自分を納得させられるはずもなく、自分なりに精一杯もがいてもがいて、それでもなかなか上手く表現できなくて、泣きそうになります。頭の中ではイメージ出来ていても、それをどう表せばいいのかが解らないんです。

 でも、だからといって妥協したくない。



 1018 想いを馳せる

 私には、それまで表面的なものしか見ていませんでした。見れませんでした。だって余りにも近寄りがたい存在だったし、閉鎖的な感じがしていたから。それでも私はあなたに歩み寄りたかった。

 あなたのことをもっと知りたい私は、少しずつあなたに介入していって、だんだんあなたのことが判っていって、今まで知らなかったことがどんどん明らかになっていって、一歩、また一歩とあなたに近づいて行きました。

 まだまだ足りない。もっと知りたいんです。



 1020 消えた傷、残った傷。

 2年前の今頃、反抗的だったキミに何度も指を噛まれたり足を引っかかれたりして、傷が絶えませんでした。

 いたずら好きだったキミ。毎日毎日いたずらをしてて、そんなキミを私が叱ると、キミは逆切れして逆らってた。特に手はすごくて、友人は私の手の甲を見るたび、また傷が増えたんじゃない?と心配していたし、私もこれ以上傷を増やしたくないと思ってた。それから私は、キミが私を傷つけそうになると今まで以上に厳しく叱ったけど、でも心が痛かった。私が怒るとキミは嬉々とした表情を一気に曇らせて、急に大人しくなるから。でも心を鬼にしてそれを続けて、ようやくキミの反抗期は終了。

 最近思うんです。
 子供だったキミにいたずらをやめろと言うのは無理な話で、少しぐらい傷が出来て当たり前なのに、私は少しキミに対して厳しくしすぎたのかもしれません。今、手の甲の傷はきれいに消えているけど、叱られたときのキミの表情を思い出すと、今でも心がチクチク痛むんです。

 キミが私に叩かれた時の痛みと、私の手の甲に出来た傷の痛みと、今でも消えない私の心の痛み。どれが一番痛いのかなんて、解からないけれど。



 1022 晴れのち曇り、時々雨。

 晴れた空は心をすっきりさせてくれるけど、雨が降りそうな空は私の心をしっとりとさせます。それでも雨が好きな私は、泣きたいのかもしれません。

 晴れたいのか曇りたいのか解からない空を見上げると、なんだか複雑な気分になってくる。



 1023 その日の悲しみはその日のうちに

 悲しくて悲しくて一晩中泣いて、枕が涙でくしゃくしゃになるまで泣いて。それでもし疲れ果てて寝てしまったとしても、太陽が昇って再び目が覚めたら、枕に染みこんていた涙の跡は消えているから、まるで昨夜の出来事が夢だったかように新しい気持ちで今日を始められる。

 朝が来ても自分の心がまだ夜のままだったら、いつまでたっても光は差し込んでこない。せっかく窓から朝日が差し込んでいるんだから、それに便乗してしまおう。



 1028 ノーパン。

 家ではパンツを履かないという私のアイデンティティーも、この季節になると限界を感じる。



 1031 人込みの中にある深海

 満員電車に乗っていると呼吸が出来なくて、まるで海の底にいるような気分になってしまいます。だから私は息苦しい電車を降りた瞬間、まるで溺れていたところを助けられた子供みたいに、必死に呼吸を整えます。肺に新しい空気を取り込もうとして、目をパチパチさせながら、何度も何度も深呼吸してしまうんです。