0501 あたしんち

 閑静な住宅街と言ってしまえば聞こえは良いけど、要するに周りに何にもないような所に住んでいます。最寄りのコンビニまで徒歩15分だし。窓の外森だし。



 0506 矛盾だらけのワタシ

 自分で言うのもなんですが、多分寂しがりやなんだと思います。思いっきりインドア派で外に出かけるのは嫌なくせに、電話とかネットとかで外部とコンタクトを取っていたいのです。一人で居るのが楽だからと言ってあまり人と戯れることを好まないくせに、かと言って本当に一人ぼっちなのは嫌で、いつも誰かと何らかの形で繋がっていたいのです。

 こんな自分に、満足してるような、物足りないような。



 0507 これぞ恋愛の法則

 向かってこられると引いてしまうくせに、背中を向けられると追いかけてしまう。どうしてなんだろうと思いながらも、今日も一生懸命キミを追うのです。



 0509 逃げ道

 あの頃見ていた夢は、今、確かに現実になっていて、目標を達成した喜びと目標を失った悲しみの挟間でゆらゆらと揺れているのです。あれだけ望んだことなのに、今よくよく考えてみたら、それはさほど大きな目標じゃなかったことに気付きます。目標を大きく設定しないということは、ただ単にそれが達成できなかった時の言い訳を残しているに過ぎません。ずるいと思いながらも、私はまた再び低い目標を立ててしまうのです。



 0510 春眠暁を覚えず

 最近睡眠時間が少なくて、それプラス、春だからかもしれないけど、最近いつも眠いのです。陽がぽかぽかして、心地良くて、目がとろんとなってしまいます。いつもの半分くらいしか目を開けていないものだから、世の中のことが半分くらいしか見えてこなくて困ります。もっと目を見開いて、世の中を見て、その動きについていかないと、私なんてあっという間に取り残されてしまいます。

 昨日は12時くらいに寝てしまいました。いっぱい寝ると目覚めもスッキリ。世の中のことも、少しだけ見えたような気になりました。



 0512 耳元に彼の鼓動

 ここのところいつもシングルベッドに一人ぼっちで寝ている私は、人の体温というものを最近感じていません。気温は段々上昇していくのに対して、私の体は未だ冷えきったまま。ベッドに潜り込んでも眠れないまま寝返りだけが増えていって、ベッドの中は温まるのだけど、体の芯から温まることが出来ません。そしてここれからも当分無いでしょう。

 ぎゅっと抱かれてそのまま眠って、朝起きたら君の寝顔がそこにあって。そんな想像を果てしなく広げていたら、君のことを好きになりそうでした。



 0513 そういう女に私はなりたい

 変わろうと思ったのは、昨日今日の話じゃないんです。ずっと思ってたことであり、ずっと踏み止まってたことなのです。でも、何が何でも自分に負けたくないという信念も無ければ、誰かに弱いところを見せられる程の勇気も無い。そんな自分に嫌気が差していて、どうして私はこうなんだろうといつも自己嫌悪。

 プライドを高く持つ、自信に満ち溢れた強い女になりたい。それでいて、誰かの腕の中で全てを任せてしまうくらい頼りない女になりたいのです。

 いつ変わろうと思うのではなく、きっと、変わろうと思った日が変われる日なのです。今度こそは。



 0514 キミはそこで生きているから

 空の青さが目に沁みて、少し目が潤みました。その中にはキミのシルエットにそっくりな雲が、その空の青さに溶けずに限り無く白く自分を主張していて、キミの自己主張の強さを思い出しました。

 キミと初めて出会ったこの季節がとうとうやってきました。キミと最後のお別れをした夏は、もう少しでやってきます。



 0516 窓の外の風景

 会社の窓から外をぼんやり見ていたら、なかなか止まない雨が徐々に小雨に変わっていって、グレーの空に虹を作りました。目の前にある陸橋には、集団下校をしている子供達。彼らはその虹に気付いて、虹だ、虹だと騒いでいました。笑顔の子供たちが差している傘で作られた虹はカラフルで、本物の虹よりも断然に発色数が多くて、陸橋の上に架かっている本物の虹はただの背景になっているくらい存在感を失っていました。子供達の笑顔が、彼らの作る虹の美しさに相乗効果をもたらしたのかもしれません。

 仕事の合間にちょっとしたリラックスが出来て、私も清々しい気持ちになりました。



 0517 そうやって燃え上がっていく

 自分でロングヘアが気に入ってる私は、好きな男がショートカットが好きだからといって髪を切るような女にはならない。でも、自分に興味がなかったタイプの音楽でも、彼が好きな音楽なら好きになれるような女になりたい。

 好きな男の好みに左右されたくない私と、彼好みの私に染まりたいという自分がいます。その相反する気持ちがものすごい摩擦を生み出して、私の胸をジリジリと焦がすのです。



 0521 ボルタレン一錠の教訓

 9ヵ月ぶりの生理痛に我慢できなくなって鎮痛剤を飲もうとした時に、ふと思い出しました。私は薬を飲むのが苦手なのです。久しぶり過ぎて忘れていたのですが、私は薬を飲むのに必要以上の水を飲みます。そうしないと飲み込めないのです。結局、5mmに満たないその錠剤を一粒飲むのに、マグカップ一杯の水を要しました。何度も水だけを飲んでしまって、肝心の薬はいつまでたっても口の中。その時気付いたんです。あ、これって私だ。

 私の場合、たった一つの些細なことを吸収するのに、随分遠回りしないといけないんです。心の中で思っていることをそのまま実行に移すことはなかなか出来なくて、何度も同じ失敗を繰り返すのです。器用な人は、一回失敗をすればちゃんと次から気を付けることが出来るのだろうけど、私はそんなに器用ではないのです。だから、ミスをたくさん繰り返して、ようやく一つの結論を得るのです。でも、私はその遠回りが無ければ、教訓も手に入れられない。

 マグカップの水なんて、何杯飲んだっていいんです。要は、ちゃんと薬を飲み込めたかどうかということ。そしてその大量の水は、その薬を飲むために、私にはどうしても必要だったということ。




 0524 リトルパームズ

 私の胸にチクチクと刺さる棘の痛みは今でも取れることはなく、いつまでも私を責め続けます。だから私は空の上にいるキミに、まるで隣にいるように話し掛けるのです。だってキミはまだ此処にいるんだから、と。そう思うことでずっと突き刺さったまま決して取れない棘の痛みを和らげているんです。私は彼女を責めることは出来ません。所詮私も、彼女同様、大切な人の最後の瞬間を素直に見届けることが出来なかった弱虫なんです。

 キミの小さな手はいつも私の手の平の中にあって、それが当たり前になってて。私の冷えた体に、キミは体温を与え続けてくれたのに、私は冷たくなったキミの体に体温を与えることが出来なかった。

 ごめんね。



 0526 そんな毎日

 いつものことだと解かっていても、それが腑に落ちないんです。毎日毎日そんなことの繰り返しで嫌になるんです。でも、そんな日々を壊す度胸もなくて、満足いかない毎日をなんとなく過ごしている今日この頃なのです。けれど、こんなもんだと諦めたくない気持ちもまだ捨てきれないでいて、それでいて、何かを変えていくことの難しさに立ち向かう努力もしたくなくて。こんな支離滅裂な日々を今日も過ごしているのです。



 0527 そうやって時は過ぎていく

 大好きで大好きで、でも想いが届かなかった人の誕生日を、その日を過ぎてから思い出した自分に気付いた時、私はもう大丈夫だと思いました。



 0528 隣り合わせの生と死

 彼は眠ってしまいました。長い長い眠りについてしまいました。

 こっちの世界に戻ってこれる確率は僅かだそうです。でも、彼女も私達も諦めたくないのです。彼の生命力と、理屈では解明できない肉体の神秘を信じて、ここから彼に呼びかけています。不慮の事故だなんて、彼はそんな哀しい運命をを背負って生まれてきたなんて、私達は受け入れたくない。これからいっぱい笑って、いっぱい泣いて、そんな素敵な未来が待っていたのに、こんな形で彼と彼女を引き裂かないで欲しいのです。だから、彼女も私達も諦めない。

 彼女の声が彼に届きますように。
 そして、彼女の涙が、いつか喜びの涙に変わりますように。



 0529 私の名前を呼んで

 私が甘えた声で君の名前を呼ぶのは、実は結構恥ずかしいんです。でも君が優しい声で返事をしてくれるのが嬉しくて、何度も名前を呼んでしまうのです。君にも私の名前を呼んで欲しいから、何度も何度も呼びかけるのです。そして君が私の名前を呼ぶ時に、私みたいに嬉しいと感じてくれたら嬉しいなあと思いながら、私は君の真似でもしているように返事をするのです。優しく、優しく。



 0530 デスク周辺

 私の隣に座っている彼は、私が弱音を吐きそうになった時、いつも勇気をくれるのです。
 私の左斜め前に座っている彼女は、私が泣きそうになった時、いつも笑顔をくれるのです。
 私の右斜め前に座っている彼女は、私が甘えそうになった時、叱咤激励してくれるのです。
 私の目線上の向こうにいる彼女は、私が何をしていても、温かく見守ってくれています。

 こんな素敵な人たちに囲まれて、私は今日もここにいるのです。そして、こんな素敵な人たちに囲まれているから、私は今日もここにいられるのです。



 0531 三面楚歌

 両サイドにそびえ立つ岩壁。Uターン出来そうにない程狭いその細い道で立ち止まっていると、後から得体の知れない「何か」が追いかけてきて、逃げなければどうなるか解からない程怖いのだけど、前に進む勇気もないのです。目前の視界に障害物はなく、何の躊躇いもなく前に進めば言いだけの話。でも、その勇気もなくて、追いつかれそうな「何か」にビクビクしながら、うずくまったまま。こんなことじゃあ、自分がダメになってしまうのは解かっているのに。