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 0819  再会

 キミが天国に行ってしまってから8年が経ってしまった。星になったキミに会いたくて、私は毎年同じ日、同じ時間に必ず空を見上げたけれど、雨雲に邪魔されてキミに会えたことは一度もなかった。やっと星が見えたのは、昨日が初めてだった。
 空を見ながら様々な思い出が巡った。私が部屋からキッチンへ向かおうとしてドアを開けると、慌ててベッドから跳び起きてトイレにもバスルームにもついてきた寂しがり屋のキミ。私が雑誌のページをめくっていると、上に乗っかって私の邪魔をしてきた意地悪なキミ。一緒に眠っている時、私が身じろぎしてキミとの間に隙間ができると、一度起き上がって再び密着してきた甘えん坊のキミ。最初の2〜3年は、悲しい記憶でしかなかったキミの思い出は、今では温かい記憶に変わっている。
 私の小さな恋人は、私を置いて空に昇っていってしまったけれど、きっと空の上からいつも私を見下ろして、相変わらずだな、と笑っていることだろう。


あなたの声、私に届きます。

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